第１６７話 意思を継ぐ者

まるまつ「わーしゅみーん」









わしゅみん「なーぁにー」








まるまつ「あぁ　もっとカッコいい返事考えておいたほうがいいよソレ

実は前から聞きたい事があったんだけどさ・・・」







わしゅみん「何でも聞け・・・

わっしゅわしゅに答えてやるぞ」








まるまつ「名前だよ名前」









わしゅみん「名前・・・」

まるまつ「『わしゅみん』って随分斬新な名前だけど・・・

何か意味でもあるのかい？」








わしゅみん「わしゅみんの名前の由来か・・・」









まるまつ「うんうん！」









わしゅみん「どうしても・・・聞きたいのか・・・？」









まるまつ「えっ・・・？」









わしゅみん「話せばわっしゅわしゅに長くなるが・・・」







まるまつ「・・・！

い、いや無理させるつもりじゃなかったんだ・・・

思い出したくないこともあるよな　うんうん」






わしゅみん「そうだな・・・

かなり昔の話だ・・・　ここの管理人もまだ中学生とかだった」








まるまつ「わぁ　話したいんだネ☆」





















わしゅみん「この名前は・・・

ある一人の少年から貰った大切な名前だ・・・」







まるまつ「なにそれ超カッコイイ

俺もその辺の少年に名前つけ直してもらうかな」



































十数年程前

※１６％くらい実話です（微妙）




































管理人（昔）「ただいｍ・・・あっ　おめーら！

まーた俺の家の玄関の前に溜まって・・・

散れ！家帰れ！

・・・ていうかすぐそこに公園あるだろ！

そっちに溜まれよ！」










地元少年Ａ「うるせー！

今日はゲームボーイ『モンスタークエスト』発売日だから

みんなで一緒に始めようって言ってたんだよ！」












管理人「いやお前らがモンスターだ！

このちびっ子モンスターどもめ！

さ、遊ぶなら公園行きなさい」












地元少年Ｂ「う・・・うわぁぁぁん」















地元少年Ａ「あー　ゆうた泣かせたー

先生に言ってやるーこのメガネー」














管理人「申し訳ありませんでした

メガネじゃないです」













地元少年Ａ「今から主人公の勇者の名前決めるんだから

邪魔すんなよな！」













地元少年Ｃ「俺もう名前決めたよー」













































地元少年Ｂ「僕も名前決めたよ」












































地元少年Ａ「あー　ちょっと待ってくれー

俺も今名前入れるから」













































































































































「だせぇよ」











地元少年Ａ「なっ・・・！？

わしゅみんいいだろーがわしゅみん！

俺がこのゲーム買うずっと前から

考えてつけた名前だぞ！

俺のヒーローなんだよ！」








管理人「第一お前アレだよ・・・

たかし君とゆうた君見習えよ

自分の名前入れてるだろうが

お前本名わしゅみんじゃないだろうが」










たかし君「そうだよー普通に自分の名前いれなよ　マーシー」










ゆうた「そうだよマーシー

そんな変な名前より

自分の名前にした方がいいよ！」








まさし「いやマーシーとか
呼んでんじゃねぇぇぇぇぇぇァァ！！！！

俺は今日からわしゅみんなんだよ！」











管理人「まさし・・・

名前　『まあしい』　で決定だな　おめでとう」












まさし「どれどれ・・・

　『ゆうしゃ　まあしい　あさですよ　おきなさい』

って・・・やってられるかよ！

もはや勇者どころか神だよ！！

絶対わしゅみんにする！」



































たかし君「わしゅみんなんて　カッコよくないよー」










ゆうた「そうだよマーシー

わしゅみんとかやめなよー

勇者っぽくないよー」











管理人「やめとけー　名前ダサいぞ

お友達の２人も言ってるだろう？」















まさし「そ、そうかなぁ・・・」





























管理人「ダサいからお兄さんがその名前の権利を譲り受けよう」









まさし「いや何お前
さり気なく気に入ってんだよ！！」






















管理人「君はもう『まあしい』に決定しちゃったじゃないか・・・

いい名前だな　頑張るんだぞ」












ゆうた君「一緒に頑張ろうね！勇者まあしい！」










まさし「マーシーって
呼ぶんじゃねぇぇぇぇ！！

お・・・お前のせいだぞ！

・・・この鬼！　悪魔！

ゲームのラスボスお前だと思って倒してやるからな！」










管理人「ハハハ　何とでも言いたまえよ

わしゅみんの名は俺が使わせてもらうぜ！！」














まさし「お・・・おかあさぁぁぁぁんん！！！

アイツがいじめるよう！！！」






































































まるまつ「パクリかよ」









わしゅみん「あぁ　しかも小学生の少年からだ」









まるまつ「鬼かよ管理人」









わしゅみん「いや、この話はそれでは終わらない」









まるまつ「・・・？」









わしゅみん「その数日後、その少年の家から情報が入った」









まるまつ「おぉ？　ゲームクリアしたのかな？」























わしゅみん「少年が２階のベランダから落ちた・・・とな」











まるまつ「・・・！」



























わしゅみん「少年は・・・　そのまま・・・な」

























































わしゅみん「元気に家に戻って行ったらしいぞ」
















































































まるまつ「・・・何その情報」









わしゅみん「わっしゅわしゅにタフな子だな　マーシー」






※少年たちの名前は仮名ですが、
名前をくれた少年は本当にベランダから元気に落下したらしいです