第５６話 サケ界って何

 





















♪　白い～　ビニール袋のように～　かろやかに～♪
♪　白い～　ヨーグルトのように～　まろやかに～♪


























♪　あいつのめがねを～　かちわって～　♪


























♪　癒しをあなたへ～　密かにこれでもクレリック～　♪


（めびのテーマソング）







（えぇ～・・・
何か言ってるなと思ったら歌だったんですか・・・

歌詞センスないなぁ・・・）

♪　クレリックめびで・・・


















































































めび「誰おじさんんんんん」





































めび「ちょっとおじさん！
ここ４ヶ月前から　『めびたま☆なかよし広場☆』　なんですよ！
名前付けちゃったんです！　どいてください！」


のりたま（いや　☆なかよし広場☆　とか初耳ですよ！
場所くらいおじいさんに譲ったらいいじゃないですか・・・）


クエール「いやベンチがあったもんでのぅ・・・」

























めび「そこ優先席だから！めび優先シートだから！玉座だから！　なめんな！」


のりたま（玉座って　ベンチですからこれ）


























クエール「ところでお譲さん　困っている事があるんだが…　手伝ってくれる気はないかな？」


























めび「ん？出るもん出るんでしょうね？」


のりたま（何でこのブログに出る人は　人の話途中で切る人が多いんだろう・・・）


クエール「この仕事には採掘師が必要かもしれんが…　お嬢さんは大丈夫かな？」


めび「あ　それなら知り合いにプロの採掘師がいます！
もう掘る事が大好きすぎて　周囲からミスタードリラーと恐れられてました」


のりたま（それ会社違いますよね　別の会社のゲーム出して大丈夫なんですか）


































めび「まるまーつ！まるまーつ！　ミスタードリラーまるまつー」



































































































































めび「わー意外と近くにいたー　キモーい」


のりたま（うわぁ・・・　全然気づかなかった・・・）






























まるまつ「あ・・・　どうも採掘師のまるまつです」


めび「コイツったらこの前も暇つぶしに自宅の庭から温泉掘り当てました」


クエール「ほほう！それは頼もしい！その背中に背負ってるのがドリルですな！」





























まるまつ「いやこれ隊長だから！　親友だからこれ！」


めび「ドリルを親友と言っておられます　ドリルしか友達いないんです」


クエール「頼もしや～」







































ひそひそ・・・


まるまつ「あのさ、　何勝手にスゴ腕採掘師にしてんの？　・・・俺掘った事ないぞ？」


めび「マジで？」


まるまつ「マジでじゃねぇぇよ！！　おじいさんに期待されてるだろうが！！」


めび「まぁこれを初仕事にすればいいじゃない」

















のりたま（いやこのクエスト　掘るとこは全然メインじゃないですからね？
こりゃ先が思いやられるな・・・）









































めび「はい　ここです」


まるまつ「めび・・・　言おうと思ってたんだけど掘る道具がないです」


めび「それでもスゴ腕採掘師か？」


まるまつ「いやスゴ腕はお前が勝手にやったんだろうが！道具貸してください」


めび「しょうがないなぁ・・・　めび七つ道具～～」


















悪熊手～～




































めび「見なさいこの掘れそうなデザイン・・・！

その鋭さは数々の修羅場をくぐり抜けてきた熊の爪の如く
大海原から帰ってきた　川の上流のサケを次々と葬り去り
サケ１００匹斬りを成し遂げた熊だけが
サケ界では『悪熊』（わるくま）と呼ばれることができる・・・！
またの名を『悪熊』（あくま）・・・！

その熊の手を模したのがコチラの商品です」






































のりたま（え？今の何の話でした？　熊の話でしたよね）







































まるまつ「おぉぉ！よく分かんなかったけど掘れそうだなコレ！
やるぞ！まるまつやります！まるます！」


めび「掘ってて何か出てきたら連絡ちょうだいね」



























まるまつ「『何か』って何出てくんのココ？」


めび「いやまぁそりゃ・・・　どんなのが出てくるかは分かんないけど、
まぁクエストっぽいものが出てきたらでいいから・・・分かるでしょ！

・・・ファイトファイト！あとはまかせた！」










































ジャリジャリッ

まるまつ「・・・おぉ！掘れてる！　これが採掘か・・・！
ここから俺の採掘師伝説が始まるわけだな！」


























ジャリッ　ジャリッ

まるまつ「こういう忍耐的作業は大得意なんだよな実は・・・」

































そのころ
＜ファンブルグ＞






















めび「丁度引越しの季節だしね～・・・
心機一転、新しいめびたま☆なかよし広場☆でも探そうか！」







のりたま（めびさんめびさん　枯れ森とかどうですか
凄く居心地良いと思いますよあそこ）


























そのころ
＜フレイア大陸中央部＞






















ジャリッ・・・　ジャリッ・・・

まるまつ「日が暮れてきました・・・　
ここいらで一般市民は　『続きは明日で』　とか言い出しちゃうんだろうな・・・
だが採掘師の意地見せてやるぜ！」




































そのころ
＜ファンブルグ＞






















めび「人通りあんまりないとこにしたいよね」







のりたま（めびさんめびさん　枯れ森あまり人通りよくないですよ
モンスターが通るかもしれないですけどね）



























めび「のりたま　ここどうよ？噴水もあるしちょっとオシャレくない？」


























めび「まぁ変なおっさんがウロウロしてるわけだけど・・・」






のりたま（またですか）





























そのころ
＜フレイア大陸中央部＞






















ジャ～～～リ・・・　　ジャ～～～リ・・・

まるまつ「さすがの俺も飽きてきたな・・・　
隊長！しりとりしようぜ！隊長から適当に言ってくれ！

・・・え？何？　ビタミン？
ん・・・ん・・・　終わってんじゃん・・・」





































そのころ
＜ファンブルグ＞






















めび「ｚｚｚ・・・　あぁっ！悪熊だ・・・！サインください・・・」






のりたま（えぇ～・・・　悪熊って何なんですかホントに・・・）












































そのころ
＜フレイア大陸中央部＞


まるまつ「もう日が昇るな・・・　ん？」






















まるまつ「きゃーミミズー！　ミミズ出てきたきゃー！
あっち行けよー！」





































そのころ
＜ファンブルグ＞






















ピロリン♪

めび「ｚｚｚ・・・　うぐっ・・・」


























めび「おぉ・・・？　やっとか～　遅かったなまったく・・・
ちゃんと入り口掘り当てたかな？」


のりたま（いや遅かったのは熊手でやらせためびさんのせいですよね）





























































































































































めび「アイツ全く使えんな」