第１４５話 ひよこプロ

隊長「ならべならべ♪」

隊長「鬼ですかアンタ・・・」










めび「チクショー　３０匹いかねぇ・・・」







隊長「せっかくカワイイひよこたちと

楽しいひとときを過ごしていたのに・・・

ほんわかした花園に魔王が降臨したようでしたよ」






めび「いやいや、こんなところでのんびりしてる隊長が悪いな・・・

そう、ここは戦場・・・　人間とヒヨコの最終決戦の地・・・」








隊長「・・・ハマってるんですね・・・　ミニゲーム・・・」








めび「最近はカラーひよこ追いに夢中で夢中で、

管理人、ブログに手がつかなかったらしいよ」







隊長「１週間ソレばっかりだったからお休みですか

最悪ですねこのブログ」







めび「お前１０日間ビンゴブログにしただろ

ちなみに今もまるまつがヒヨコ追い頑張ってるよ　ホラあそこ」








隊長「あ、あそこにいるのまるまつさんなんですかアレ

いつもと雰囲気違いますけど」













































ひとつ　掴むはひよこの心





















ひとつ　抑えるは己が欲望





















ひとつ　追うのは・・・



















追うのは・・・アレだ　アレ

夢とか・・・うん










めび「最後適当に締めたっ」










































ヒヨコ追い人　まるまつ　見・参☆






まるまつ「俺はニートを卒業するぞ・・・めび」








めび「ななっ・・・！なんだって・・・！？

どういうことだ！？」







まるまつ「天職を発見したよ・・・　コレしかないと思ったね

どうやら俺には『ひよこ職』の才能があるらしい」







めび「あぁそう・・・

何だよビックリしたなぁ」







まるまつ「いやもっとビックリしていいよ

ところでさっき『３０匹いかねぇ』って言ったな」







めび「な・・・！？

まるまつごときのニートが３０匹の壁を越えられるとでも言うのか・・・！？」








まるまつ「お見せしよう・・・！　職人技！」








































































隊長「は・・・疾い！

普段のダラダラした生活を思わせない鋭い走り！」








めび「つーかアレ　浴衣じゃなくて喪服だよね」













































紫ひよこ「に・・・逃げ場が無いピヨ！」






紫「くっ・・・！　あとは頼んだ・・・ピヨ・・・」







「貰ったッ！！」







紫（ザザッ・・・　ザザー・・・）


















桃ひよこ「応答せよアルファチーム・・・！　アルファチィィィィム！！」


















黄ひよこ「アルファチーム、通信途絶えました！

時期にココも危険・・・ピヨっ！？」














黄（ザッ・・・　ザザー・・・）


















桃「本部がやられた・・・！？　・・・緊急事態だ！

総員緊急配備に・・・」














桃（ザッ・・・　ザザー・・・）











































































まるまつ「ふむ、こんなものだろう

４０は行けるようになってきたが・・・

５０の壁は厳しい・・・な」






隊長「す・・・凄い・・・！

まるまつさんがここに来て才能を発揮！？」







まるまつ「ちなみに蛇足だが・・・

４３匹中、２５匹がオス、１８匹がメスだ・・・」








隊長「せ、選別まで・・・！？」









めび「ホントに蛇足だよ」







まるまつ「フフ・・・まだまだ俺の才能は目覚めたばかり・・・

『ひよこプロ』には程遠い、言わば『ひよこひよっこ』・・・

ここから毎日修行を積んで・・・　ひよこプロに、俺はなる！」







隊長「・・・え？ひよっこプロ？　どっち？」









めび「くだらないとこに才能見出しちゃったね　この人」









まるまつ「コツとか教えてやるから質問あったら何でも聞いてくれよ・・・」



































































































まるまつ「・・・何か無いのかよ・・・

なんでもいいよホント」








めび「あっ　先生、質問です」









まるまつ「おぉ来た　めび君どうぞ」









めび「先生、浴衣と喪服間違えてませんか？」










































まるまつ「うむ、それでは各色のひよこの特徴と捕え方を紹介していこう」









めび「いや答えろよオイ」












































まるまつ「まず、黄色ひよこはこのように人懐っこい性格をしている・・・

自分に近づくようにゆっくり歩いてくるので、

近づいて来たところを両手でやさしく包み込むように捉えるのがコツだ」









































まるまつ「桃ひよこは黄色とは違い、人に興味が無い・・・

しかしその代わり、見つけた場所からはほとんど動かない

場所を覚えておけば後からでも回収に向かう事ができる」










































まるまつ「そして最もやっかいなのは紫ひよこだ・・・

コイツは足が速く、しかも人から逃げるように移動する

しかし臆することは無い、早いといっても人の歩く早さと同じだ」









まるまつ「慌てず追い詰めて・・・」
































まるまつ「しっかりキャッチだ・・・！

もちろんひよこをキャッチした際の時間確認は怠らないように

俺のように熟練してくると、体感で５分が判るようになってしまうがね」





























































まるまつ「他に質問はないかね？

先生何でも答えるぞ」








隊長「あの・・・先生・・・　もしかし







まるまつ「はい質問来た！

フフ・・・『さらに捕獲数を増やすコツ』・・・だな？

言わずとも先生はお見通しだぞ」







隊長「・・・」












































まるまつ「ひよこハウスを手に入れ、すぐにゲームを開始してはいけない

カラーひよこ追い競技会公式ルールブック第７２章によると、

１匹目を捕まえてからがカウントスタートだ・・・


つまり、１匹目を捕まえる前にフィールドの視察をし、

階段の位置、各階層のひよこ色のおおまかな割合など、

フィールドの情報を極力収集し、あらかじめ作戦を練ることが可能という事だ」







隊長（カラーひよこ追い競技会公式ルールブック・・・）









































まるまつ「もちろんこのとき、ＦＰさん（※）の位置も覚えておかなければならない

ＦＰさんとのきつい握手は　『アツく・素早く・かつ丁寧に』　だ

時間ばかりに追われて、ひよこを３匹増やしてくれるＦＰさんへの

感謝の気持ちを忘れては、ひよこプロ失格だ」

（※フレイアパンダ？の意）





まるまつ「そして試合の準備が整ったら、ゲーム開始位置の決定だ

開始位置はヒヨコの種類・数が多くなっているところを選択する

そして・・・」











































まるまつ「まとめて捕まえるッ！

うむ、３ひよコンボだな　悪くないスタートだ」











































































めび（ひよコンボって何だ隊長・・・）









隊長（知りませんよ・・・）












































まるまつ「ふむ・・・初・中級編はこんなところか

そろそろ上級編を教えていこうと思うが・・・何か質問あるかな？」








隊長「あの・・・先生、質問です」









まるまつ「うむ　遠慮なく何でも質問してくれたまえよ」























隊長「今日のお昼で
この祭り終了するの
知ってました・・・？」





























































「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？」











































めび「あ　やっぱり知らなかった」









隊長「この攻略、誰の役にもたちませんでしたね」









まるまつ「お・・・俺の天職が・・・」









めび「やっぱニートの幽霊だよアンタ」