第８２話 キミノ ウシロニ

＜ファンブルグ　西地区　AM2:00～＞




こんばんは　のりたまです

今夜はちょっと用事があるんですよね～











































チョコノッカー「今日ここに集まってもらった理由は

みんなわかってるよな・・・！」









オレンジノッカー「やっ・・・　やっぱりやめない・・・！？

こういうの悪ふざけでやるのは良くないことだと思うよ・・・」









ミントノッカー「オレンジこのやろう！

やろうって言い始めた野郎はお前やろう！」









オレンジノッカー「いや本当にやるとは思ってなくて・・・！

いざやるとなったら怖くなってきたし・・・！」

☆ノッカー友の会☆
第１回☆胆試し大会　～君の後ろにあぁぁぁぁ！！～









オレンジ「誰だよ！サブタイトル決めたの！！

怖いよ！あぁぁぁぁって何だよ！！

ドラクエの主人公か！適当な主人公の名前か！！」







ミント「オレンジこのやろう！せっかく俺が考えたのに・・・

お前だろサブタイトル決めておいてねって言ったの！

あぁぁぁぁはアレだよ・・・　アレだ・・・うん　アレ」








チョコ「まぁドラクエやアレはともかくだ・・・

みんなちゃんと　怪談一匹一個　準備してきたよな！」








のりたま「あ、ごめんね　僕考え付きませんでした

みんなの怪談聞いてるからっ」








ミント「のりたまこのやろう！

あのダメご主人から１個くらい聞き出してこいよ！」







のりたま「う　うぐぅっ！？　返す言葉もございません！

でもウチのダメご主人　ダメなんですもん！

むしろそのダメさが怪談になるレベルの・・・」






チョコ「まぁ仕方ない・・・

じゃあドラクエの主人公に怖がってるオレンジから

怪談を語り始めてくれ・・・」







オレンジ「いや主人公は全然どうでもいいよ・・・

これは実体験だったんだけど、

この前　夜の東地区を歩いていたんだ・・・」
































＜オレンジ　回想シーン＞


























オレンジ「うわ～もうこんな時間じゃないか・・・　早く家に帰らなきゃ・・・

何か怖いなぁ・・・　凄い寒気が・・・」











オレンジ「すると前から人が走って来たんだ・・・」

































オレンジ「あれ？何だろ　随分急いでるな・・・」










オレンジ「するとその人　そのままこっちに走ってきてさ・・・」






























オレンジ「・・・え？　　うわぁぁぶつか




























スッ

































































































オレンジ「その人　足音がしなかったんだ・・・

そのときはビックリしてあまり考えなかったんだけど・・・

あれは・・・




























オレンジ「・・・幽霊だったんじゃないか

・・・・ってね」






















チョコ「ほぎゃああぁぁぁぁ！！」










のりたま（いや　映像見事にまるまつさんだったな・・・）









ミント「オレンジこのやろう！！

いきなり超怖えぇじゃん！！」









オレンジ「えへへ♪

でもアレは怖かったよ～　本当は思い出したくないよ！」









チョコ「ファンブルグに怨念がある幽霊の仕業だなきっと・・・！

毎晩、道を歩く住民たちに復讐しようと企んでるんだ・・・！」








のりたま（いや　まるまつさんなんだよな・・・

面倒だし言わないでおこう・・・）
















































ミント「じゃあ次俺いくぜ・・・！

実は俺も自分の話なんだが・・・

いつものバー　シャマイムでチーズを頼んだときのことなんだ・・・」


























＜ミント　回想シーン＞







ミント「そう　あれは暑い夏の夜のことだった・・・」





























ミント「おしゃれな俺はバー　シャマイム！

マスター！いつものチーズを・・・」





































































































ウェイトレス「こちらチーズ鱈とチーかまになりまーす」










































































































ミント「・・・え！？　今男じゃなかったか！？」


























ミント「そう思って振り返るとそこには・・・」




























ミント「誰もいなかったんだ・・・」

























オレンジ「ひぃぃぃ・・・！！」











ミント「そしてさらに　あとから調べて分かったんだが・・・」




























ミント「その日ウェイトレスは

全員お休みだったらしい・・・」























チョコ「ほぎゃああぁぁぁぁ！！

・・・まさかの２重オチ！？　ダブルフィアー！？　ＤＦ！？










オレンジ「男がウェイトレスセット着てたってだけでも相当怖いよ！」










ミント「いやいや俺も怖かったよ！

大好きなチーズ鱈も喉を通らなかったぜ・・・！」








チョコ「おそらくそれは　バーに未練がある幽霊の仕業だなきっと・・・！

バーで別れ話を告げられて、ショックのあまり死んだ男の未練が

客の前に現れてるんだ・・・！」







のりたま（いや深夜に何やってんだまるまつさん・・・

説明したくなってきたけど説明しづらいなコレ・・・）























































チョコ「盛り上がりも域を超えて本格的にヤバくなってきたな・・・

じゃあ俺もとっておきの話をいくぞ・・・」































＜チョコ回想シーン＞






チョコ「武器（を見るの）が大好きな俺は夜の武器屋に出かけていたんだ・・・」




















































チョコ「いやぁいい剣ばかりだ！　いつかお金貯めてコレクションしてみたいもんだ・・・！」









「うぅぅ・・・　ううぅぅううぅぅ・・・」












チョコ「そのとき　うめき声みたいなのが聞こえてきたんだ・・・

ぞっとして俺は振り向いた・・・」














「うぅぅ・・・　ううぅぅううぅぅ・・・」

































チョコ「何だ・・・？」


































「うぅぅ・・・　ううぅぅううぅぅ・・・」

































「うぅぅ・・・　ううぅぅううぅぅ・・・」















































チョコ「内容は聞き取れなかったが

そいつは独り言をずっと言っていたんだ・・・」































まるまつ「コレもうちょっと安くならないんですか・・・

今日もめびに殴られサブリナ姉さんに叩かれ・・・

お金が無くて対抗できるカッコイイ武器が買えないんですよ・・・

めびにカツアゲされて７０Ｇくらいしかないんです・・・助けてください・・・」
















































チョコ「何かぼそぼそ言ってるけど・・・聞こえないな・・・

ちょっと近づいてみるか・・・」


















































チョコ「・・・え？」

















チョコ「近づくとそいつ・・・

消えたんだ・・・」











チョコ「ほぎゃぎゃぁぁぁぁ！！！」









ミント「ぎゃぎゃぎゃあぁぁぁ！！チョコこのやろう！チョこのやろう！

お前自分で言って自分で怖がるなよ！怖えぇぇぇだろ！

そんなお前も怖えぇぇぇだろ！！」







チョコ「思い出すだけで怖かったんだよ・・・

あれはきっと、戦争で死んだ男の幽霊が武器屋に取り憑いたんだよ・・・

そして武器を作ることの悲しさを武器屋に訴えて・・・」







オレンジ「今まで　見たらいなかった　だったけど

消えるとこ見ちゃったんだ・・・！

激ヤバな目撃しちゃったね・・・！」









のりたま（まるまつさん・・・　出没しすぎでしょあの人・・・）

















































オレンジ「というかさ、のりたま君も何か言いなよ！」









ミント「そうだな！のりたまこのやろう！

みんなこんなに盛り上がってるのにお前だけ黙ってるしよ！

怖くないのか！？消えたんだぞ！いないんだぞ！」









チョコ「ファンブルグだけでこんだけ目撃情報あるんだから何かあるだろ！

よく考えたらアレ幽霊だったかも・・・？みたいな！」









のりたま「いや～ごめんねみんな！　僕慣れてるから・・・」










オレンジ「・・・え？　慣れて・・・？」










































のりたま「出てきた全部の話の幽霊・・・

実は知り合いなんだよね・・・」

































































































































































チョコ「あー・・・　　　　そうきましたか　のりたまさん・・・」

























ミント「何だよソレ

一番怖えぇぇよ！！」















オレンジ「今まで黙って話聞いて、溜めてた分怖いよね・・・！！

さすがのりたま君・・・　計算づくされた怖さだ・・・！」










のりたま「いや計算とかじゃなくてさ　ホン








ミント「のりたまこのやろう！のりやろう！盛り上げ上手！

俺たちはお前の手の上で　まんまと転がされてたってわけか！

やるなぁのりたま！」








チョコ「いや～やられたよ！この宴会部長！

いや～盛り上がった盛り上がった！


・・・それにしても今日は寒いな・・・」








オレンジ「こういうのやってると、

ホントに寄ってくるって言うしね・・・！」









ミント「オレンジこのやろう！俺ん事故の野郎！

そういうのやめろよ！　びびらせんなよ！」









のりたま（あぁ～・・・　まるまつさんの話　流れちゃったな・・・）


































































のりたま（・・・ん？）


























































ミント「オレンジ！そういうヤツの後ろにだいたいいるパターンなんだよ！」
















































オレンジ「やめてよぅ！僕もう一人で帰れないよぅ！」











































チョコ「大丈夫だ！塩撒いておけば幽霊はホニャララですってどっかのブログで読んだから！」













































オレンジ「ホニャララ！？大事なところ抜けてるよ！ちゃんと読んで来ようよ！」












































チョコ「まぁ今出てくるほどそんなに幽霊もヒマじゃないって！大丈夫だいじょ












































のりたま（あぁぁぁぁ！！）